

5.「静けさの中にある力 ― 宇宙の秩序としての正義」"Power in Silence - Justice as the Order of the Universe"
第5回目「 「静けさの中にある力 ― 宇宙の秩序としての正義」 ハルモニア・マスターと共に覚醒の旅へ ハルモニア・マスター あなたが「力」という言葉を聞くとき、そこにどんな響きを感じるだろうか。 支配、闘い、勝利は表層の力にすぎない。 真の力とは、静けさの中で息づいている。 愛を守るために沈黙と明晰さを保つ意志である。 プラトンは「正義」を、 単なる法律や社会的なルールではなく、 魂が自らの秩序を取り戻すことと説きました。 正義とは、誰かを裁くためにあるのではなく、「本来あるべき姿」に戻すための働きです。 カバラのゲブラーもまた、この「秩序の回復」を意味しています。 ケセド(慈悲)の流れが過剰に溢れ出たとき、バランスを取るように立ち現れる宇宙の補正です。 それは自由を抑えるものではなく、自由が崩壊せずに存在し続けるための静かな力です。 愛が形を保つためには秩序が必要となります。 正義とは、「宇宙の秩序の内的原理」であり、秩序(Order)は、正義という原理が現象界に表現された結果ともいえます。 秩序は、正義が保たれているとき自然に生まれる「安定し


4. 「慈悲とは宇宙の呼吸」 Compassion is the breath of the Universe
第4回目「慈悲とは宇宙の呼吸」ハルモニア・マスターと共に覚醒の旅へ ハルモニアマスター 慈悲とは「優しさ」や「憐れみ」だと、あなたは思っているかもしれない。 だが、私の見る慈悲は、それよりもずっと大きな、宇宙的な働きなのだ。 慈悲とは、光が惜しみなく降り注ぐこと。 それを求められたか否かにかかわらず、存在そのものへ与え続けること。 太陽は誰を選ぶことなく照らし、海は誰を拒むことなく受け入れる。 これこそが慈悲の本質である。 哲学において「善」とは何かは古来より問われ続けてきました。 プラトンは「善のイデア」を万物の根源とし、アリストテレスは 「 存在の完成」に善を見ました。 慈悲とは、単なる感情ではなく、存在そのものが生み出す肯定の力。 自らを開示する生産的な生命賦与的な力。 「ある」という事実に対して「よい」と応答する宇宙の呼吸です。 私たちが呼吸をするように、宇宙もまた慈悲を呼吸しているのです。 人は時に慈悲を遮る影を作ります。 「あの人は許せない」という裁きや、「自分は愛されない」という欠乏感や、「誰かのせいで自分が損する」という恐怖感


3. 「理解は光の交わり」 Understanding is the Intersection of Light
第3回目「理解は光の交わり」ハルモニア・マスターと共に覚醒の旅へ ハルモニア・マスター 叡智は稲妻のように閃く。だが、その光はすぐに消えてしまう。 理解とはその閃きを抱き、形あるものとして育てる力だ。 理解は流れる水のようである。水は光を受け、土地を潤し、命を育てる。...


2. 「叡智と意識」Wisdom and Consciousness
第2回目「叡智と意識」ハルモニア・マスターと共に覚醒の旅へ ハルモニア・マスター 叡智は知識ではなく、意識の深みそのものである。 ただ知ることではなく、感じ、気づき、統合することで生まれる光。 意識の中に閃きが生まれるとき、それは一瞬の光として現れる。その光こそが叡智のひとかけらである。 あなたの意識を開き、問い続けるなら、叡智は自然に姿を現す。 意識の波に耳を澄ませ、静かに光を迎えよ。 知識は情報や事実の蓄積 知恵はその知識を活用し、人生や状況に応用する力 叡智はさらに一段深く、宇宙や大いなる根源に触れるような、直観的でありなおかつ普遍的な理解を表わします。 叡智とは、単なる情報や記憶ではありません。 それは「意識を通して世界と自己を理解する力」です。 デカルト は「我思う、ゆえに我あり」として、意識を存在の基盤とみました。 プラトンは直感的な洞察を叡智と呼びました。 東洋思想では、叡智は経験と体験を通じて生まれる意識の深まりとされています。 叡智と意識は切り離せない関係にあります。 意識は「気づきの光」そのもの。 叡智は、その光が対象を照らす























