

Vol. 6. ビナーとコクマー: 母なる理解と父なる叡智、創造の原理に触れる Binah and Chokmah : Touching upon the principles of creation, maternal understanding and paternal wisdom.
〜 神聖な地図を歩く — カバラと魂の進化の旅 〜 「人生は、自分に起こるものなのか。それとも、自分が共に創っているものなのか。」 ここまでの旅で、私たちはずいぶん遠くまで来ました。 マルクトで、現実に立つことを学び。 イエソドで、潜在意識の鏡を見つめ。 ホドとネツァクで、知性と感情という二つの翼を整え。 ティファレトで、本当の自己の光に触れ。 ゲブラーとケセドで、愛と力のバランスを学びました。 そして今、旅はさらに高い領域へ向かいます。 ここから先は、個人的な癒しや自己成長だけの話ではありません。 もっと大きな問いが始まります。 「そもそも、世界はどう創られているのか?」 生命の樹の至高の三角形。 そこにあるのが、ビナー(Binah) と コクマー(Chokmah)です。 三柱の頂点として — 慈悲と峻厳の源流 生命の樹には、三つの縦の柱があります。 右の柱(慈悲の柱) 左の柱(峻厳の柱) 中央の柱(均衡の柱) コクマーは慈悲の柱の頂点。ゲブラーとケセドで学んだ「力と愛」の根源が、ここに宿っています。 ビナーは峻厳の柱の頂点。ゲブラーが「必要な


Vol.4 ティファレット 太陽の中心で、本当の自分と出会う Tiphareth: At the center of the sun, I find my true self
〜 神聖な地図を歩く — カバラと魂の進化の旅 〜 「私は、誰なのだろう?」 この問いは、魂の旅のどこかで必ず現れます。 社会の中で与えられた役割。 誰かの期待に応えようとする自分。 頭で理解している自分。 感情に揺れる自分。 れらをひとつずつ見つめていくと、ある瞬間、もっと深い問いが立ち上がります。 その奥にいる、本当の私は誰なのか?生命の樹の旅は、ここで大きな転換点を迎えます。 マルクトで「現実に立つこと」を学び、イェソドで「潜在意識の鏡」を見つめ、ホドとネツァクで「知性と感情の二つの翼」に出会いました。 そして今、そのすべてが収束する場所へ向かいます。 生命の樹の中心に位置する第6セフィラ――ティファレト(Tiphereth)。 その名は「美」を意味し、対応する惑星は太陽です。 ティファレトとは、魂の太陽 太陽は、自ら光を放ちます。 のように何かを映して輝くのではありません。 ティファレトも同じです。 ここは、外から与えられたアイデンティティではなく、内側から自然に輝く自己の中心です。 私たちは普段、多くの「仮の自己」を生きています。 「こ


Vol. 2 イエソド 見えない世界が、現実を作っている Yesod: The Invisible World Creates Reality
〜 神聖な地図を歩く — カバラと魂の進化の旅 〜 Vol.1 では、生命の樹の最初のポイント「マルクト」を訪れました。足元の現実、身体、五感。「今ここ」にしっかりと立つことが、魂の旅の出発点でした。 しかし、「思ったように自分をコントロールできない」と気づくことが多いのではないでしょうか。 頭ではわかっているのに同じパターンを繰り返すとか、手放したい感情にまた飲み込まれてしまう、なぜか似たような人間関係が続くなどなど。 理性では説明できない「見えない流れ」が内側にあるような。 その領域こそ、生命の樹の第2のポイントです。 イエソドとは何か 私たちは「現実」を確かなものだと思っています。 目に見えるもの、触れられるもの、起きている出来事、それが現実だ、と。 しかしヘルメティック・カバラはこう伝えます。 「あなたが現実だと思っているものは、すでに最後の結果にすぎない」 現実は突然生まれるのではなく、その前に、見えない領域で何かが起きています。 感情、記憶、イメージ、夢、潜在意識、エネルギーなど。 その「見えない基盤」となる領域が、イエソド(Yeso


COSMOS WITHIN カバラから宇宙を見る COSMOS WITHIN: Viewing the Universe from a Kabbalah Perspective
カバラの生命の樹は、神が世界を創造するために用いた10の側面であり、またそれは宇宙そのものの設計図とも言われています。 すべての始まり—エン・ソフとツィムツーム カバラの根幹にある概念が、エン・ソフ(אֵין סוֹף)です。「限りなきもの」「無限」「隠された神」を意味し、根源の神の本質を指すといわれます。エン・ソフは言葉にも思想にも捉えられない。形を持たず、属性を持たず、時間すら超越した純粋な「在ること」です。 神は世界を創造する余地(空)を作るために、宇宙が始まる前に自らの光を内側へと収縮・制限しました(ツィムツーム)。その収縮によって生まれた空白に光が流れ込み、世界が創造されました。これは、物理学のビッグバン理論における「無からの創造」と響き合うものかと思います。 宇宙の設計図—生命の樹 エン・ソフから光が流れ出す過程で、10のセフィラ(球)が生まれました(流出)。 この流出によって作られたものを総称して「生命の樹」と呼びます。それは単なる神秘の象徴ではなく、宇宙がどのようにして「現れるか」を示した設計図です。 ケテル(王冠):...




















